DDにアイを作ってみないか?・2


はじめにお読みください




DDにアイを作ってみないか?・1からの続きです。




少量のレジンを固まったレジンの上に入れます。全体に塗る程度の量です。プリントが潜るほどの量だと瞳と白目が離れてしまい不自然になります。


最初にレジンを入れた時と同じく、フタをして暖かい場所にしばらく置きます。


気泡がなくなったら全体に行き渡らせて少し置いてレジンを落ち着かせ、プリントを入れます。


プリント部分だけにレジンを塗ると固まったレジンとの間からはみ出てしまい、はみ出たレジンを拭き取ったとしてもあまり綺麗に仕上がりません。




プリントは爪などでギュッと押しつけて、固まったレジンとの間に空気が入らないようにします。


押し付けた際プリントの端に気泡が出てくることがありますので爪楊枝などで取り去りましょう。


裏から見て気泡が入っていないことを確認します。
型の底をアルコールなどでぬらすと見えやすくなります。




気泡が入ってないか確認したら紫外線を当てて固めます。




白レジンを作ります。

専用の塗料やアクリル絵の具、Mr.カラーの白などをレジンに混ぜます。
レジンによって塗料との相性が違うようなので、分離しないか均等に混ざるか少量で様子を見て何を使うか決めましょう。
混ぜ物の量が多いと硬化不良を起こしますのでほどほどに。


レジンと着色料を混ぜるのに綿棒の容器のふたが便利。
百均で専用のプレートもあるようです。


爪楊枝でムラなく混ぜます。
使用済みのレジンは固めてしまえば剥がれるのでけっこう何度でも使えます。






固まったレジンとプリントに薄ーく白レジンを塗って固めます。


透明レジンとの間に隙間が出来てしまったり、硬化不良を起こしたりすることがあるのでここは特にごく薄く塗ります。


もし固めてから隙間が出来てしまったらその部分をデザインナイフなどで切り取りまた薄く白レジンを塗って固めればなんとかな(る場合もあ)ります。


その際は透明レジンに傷をつけないよう気をつけて。


この辺りまで来たら型の上部以外をぐるっとガムテープで覆って紫外線を余計に当てないようにするといいいですよ。
黄変を早めないようにするために。






固まったらまた薄く白レジンを塗っては固めるを繰り返して↑このようになったら型から外します。


白レジンをやり終える前に型から外してしまうと、型とアイの間に白レジンが入り込むことがありますので外すのは最後の方がいいです。


確認したいなどでどうしても外したかったら、その後は型に戻さずにひっつき虫でトレーなどに固定して白目作りを続けるといいですよ。
その際は余計な紫外線をカットするために上部以外をひっつき虫で覆うようにします。







上が型から外してすぐ、下がヤスリなどである程度形を整えたもの。
ちなみに上は花を撮影して加工して作ったアイ。


上部のバリなどをヤスリで削りある程度形を整えてからもう一度透明レジン或いは薄い白レジンを乗せて固めると仕上がりが綺麗です。


磨きます。
私の場合、布ヤスリ(スーパーアシレックス)のナカメで表面の形を整え、スポンジ研磨剤(3M)で仕上げ、更にコンパウンドで磨いています。


コンパウンドの後はよく洗って乾燥させます。


スーパーアシレックスはたまたま手芸店のセール品コーナーで見付けたのですが、ヘッドを削る際にもかなり重宝するのでおすすめ。


私が買ったのはたしかトールペインティング用の二枚入りでした。







食品トレー(なんでもいいです)にひっつき虫でトレーから浮かせた状態でアイを入れ、光沢スプレーを吹き付けます。


浮かすことでトレーへの貼り付きを防ぎ乾燥を速めます。


このトレー何度か使っているのでゴミ巻き込んでいますが気にしないように。


Mr.スーパークリアーUVカット使用。



一度乾燥させてもう一度吹き付けると艶が増します。換気を忘れずに。


よーーーく乾燥させて出来上がり。


スプレーを使わずに艶を出す方法もあります。


磨いた後、アイに楊枝などで透明のレジンを塗り付けます。出来るだけ薄く全体にまんべんなく塗り(裏面は塗らない)気泡を取り除き時間を置いて(楊枝などの)塗り跡が消えたら紫外線を当てて固めます。


スプレーに比べ黄変は早まるでしょうがこんな方法もあるということで。


出来上がったアイをひっつき虫でヘッドに取り付けましょう。






この記事を参考にアイを作る方、ここをたたき台にもっとうまいやり方を模索していってください。




DDにアイを作ってみないか?・1


はじめにお読みください




DD用レジンアイの作り方です…が、私自身まだ試行錯誤の段階ですし、レジンアイのディーラーさんが見ると鼻で笑う程度の出来だろうと思います。


アイを作ってみたいけどやり方がわからない、一応やってはみたものの失敗して頓挫、という人に向けた記事です。


私も初めは何をどうしてよいものやらわけもわからず失敗を重ねてきました。


今は百均でもレジンが売られています。
気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょう。





まずアイの元となるアイプリントを作ります。


恥ずかしながら自作のアイプリです。
使いたい方、万が一いらっしゃるならご自由に。
比率や色を変えたい、光などを描き加えたいというのもご自由に。
ただし販売はなさらないでください。
そんな人いないと思うけど。
もし販売をしてみたいという方は一から自分で作ってくださいね。




左上は花を撮影して加工しています。
時計や歯車などでもおもしろそう。
自分用に作ったものをそのまま掲載していますので同じアイが二組だったり三組だったり四組だったりとかなり適当です。失敗することも多いので一枚のプリントに同じアイを何組か入れるのです。




もう一枚追加。
こちらはここに掲載するために作成したので全部一組ずつにしました。


GIMPで作成。
1280×960pxのキャンバスに縦118×横98pxくらいの楕円を描いてやっています。


お好きなアニメキャラを参考にするもよし、シンプルなグラスアイ風にするもよし。


自作したら保存はJPEGよりもPNGで。後で手を加えたり作り直したりすることもあるかもしれませんが、PNGなら保存し直しても劣化しません。


プリンターを持っていなくてもコンビニでプリント出来ます(ちなみに私はセブンで写真プリントしております)。その際はJPEGに変換してからにしてください。PNGだと機械が読み込んでくれませんので。




一応公式と思しきところのリンクを貼りましたが、検索してもっとわかりやすいところを探したほうがいいかもしれません。






型を作ります。


年季の入った(小汚いとも言う)カッティングボード上で作業していますが気にしないでください。これでも時々洗っています。


おゆまる、イロプラなどのプラスチック粘土を使います。


色付きので作ってもレジンに色が移ったりすることはありませんので使っても問題はありませんが、無色透明だと裏から見てプリントとレジンの間にすき間や気泡がないか確認がしやすいです。


温めたプラスチック粘土にアイの原形を押しつけて型取りします。


販売を考えないのであれば市販のアイを型取りして作っても。






右がアイの原型。


たまたま見付けたほぼ22mm径の木製のビーズのようなまん丸いパーツにややハイドームになるようパテを盛って形を整え、おゆまるで型取りレジンを流し込んでヤスリがけして作りました。


レジンに置き変えずにパテ盛りした木製のパーツをそのまま使うと、パテが付いていない部分の木肌とおゆまるがくっついてしまってうまく剥がれず型がボコボコになってしまうのです。


この原型はそのボコボコの型にレジンを流し込んで固め、ボコボコを削って整えたもの。




レジンは一般的にエポキシレジンとUVレジンがあります。


エポキシレジンの方が透明度が高く綺麗なアイが作れるそうなのですが、私はUVレジンを使用しております。


紫外線に当てない限り固まらないので焦らなくていいし、計量の必要がないので初心者向きではないでしょうか。


紫外線に当てればすぐ固まるのでお手軽でもあります。






大概のアイは透明部分と白目部分がはっきり分かれいるようですが、このやり方は分かれさせません(単に好みなので…)。


型にレジンを適量流し入れます。


流し入れたらゴミの混入を防ぐためにフタをして、暖かい場所にしばらく置きます。フタはガムテープが手軽。


レジンの粘度がゆるむ程度暖かい場所に置きます。私は冬場はオイルヒーターの側に置いています。


あまり暖かいと型が変型する恐れがあるのでこまめに様子を見てください。ホットカーペットの上に置いて布を被せておいたら見事に型が潰れたことがあります。


時間を置くと徐々に気泡が抜けます。細かい気泡が型に付くことがありますが、爪楊枝などで型から剥がすように掻き回してまたしばらく置けば抜けていきます。


気泡がなくなったら型を傾けて型内部全体にレジンが行き渡るようにします。





上は断面図。


レジンをぐるっと行き渡らせて置き、液が落ち着いたら太陽光に当てるかUVランプで固めます。


レジンはしっかり固まるとさらっとした触感になります。ペタペタするようならまだ足りないので紫外線を当ててください。




レジンが手などについてしまった時のためにアルコールを用意しておくといいですよ。


スーパーで売っているアルコール除菌スプレーが便利。ティッシュにスプレーして拭き取ればOK。




矢印部分が厚いと視線が追いやすくなり、レンズ効果でプリント部分が大きく見えます。お好みで調節してください。


厚みが足りないと思ったら上からまたレジンを流し込みぐるっと行き渡らせて固めれば大丈夫。


レジンの質によるのか紫外線の当たり方が均一でないからなのかはわかりませんが、液状の時にはなかったのに固まると大きい気泡が出来てしまうことがあります。


その場合、1回のレジンを少量にして2~3回に分けて固めると大概うまくいきます。







 アイプリントを切り取りレジンを塗って固めます。


納豆パックのふた(もちろんしっかり洗ってありますが、なんで私コレを使ったんだろう…)に少量のひっつき虫でプリントを浮かせた状態にするとやりやすい。


塗ってすぐではなく液が落ち着いてから固めます。ただし時間を置きすぎるとプリントが溶けますのでほどほどに。


ふたに乗せたまま紫外線に当てます。




レジンの気泡を抜く方法は上記のように暖かい場所で時間を置くこと。


ドライヤーはゴミが入るのでおススメしません。やってみたところ、大きい気泡は抜けましたが細かい気泡は抜けずゴミが入りました…。急がずゆっくりと進める方がいいようです。




DDのアイを作ってみないか?・2につづく。