はじめにお読みください
【
DDのヘッドを削る・1】の続きです。
ヤスリの動かし方は基本的に縦方向。
そのままではなかなか削れないのでヤスリにVカラーシンナーを付けながらやるといいですよ。
ある程度削れてきたら鼻回りをヤスリをちょこちょこ動かして整えていきます。
当てる部分が曲面の精密ヤスリが便利。
気泡を出さずに鼻を低くするにはまず鼻先を削り、鼻筋の山折りのように角ばった部分を削ってなだらかにします。
上の画像が削る前、下が削った後。
真横から見るとあまり低くなっていませんが鼻筋を丸くするだけでも案外違うのです。
追記
最近は小さめ(18mm)のアイベベラー(ボークスのアイサイザー)で鼻と口を削っています。
球形なので鼻の脇などは特にやりやすいです。
Vカラシを付けたアイベベラーで削り、Vカラシを付けたメラミンスポンジでこすり、口がなくなるまで交互に削っていきます。
もっと鼻を低くしたい場合は気泡覚悟で削るしかありません。
気泡が出るか出ないかは運次第。
気泡が出てしまったら
前回の記事で書いたように気泡が見えなくなるまで削るか、サンデーシートで溶かしたソフビ片で気泡を埋めヤスリ掛けするか。
気泡がなくなるまで削ろうとがんばったことがあるのですが、鼻がぺったんこどころかいつまでも気泡がなくならず、けっきょくヘッドを一個ムダにしただけでした…。
ソフビ斑を出さないようにするには、口の横線(みぞ)を目安にして横線がなくなったらそれ以上削らないこと。
ただこの線が案外しつこい。
もうすぐ横線がなくなるな、というところまで来たらメラミンスポンジにVカラシをちょこっと付けてこすります。
ヤスリの擦り傷もメラミンスポンジ+Vカラシできれいになります。
表面が溶けてテカテカするので目の細かいスポンジ研磨剤でこすって肌を整えます。
スポンジヤスリはVカラシで溶けるので注意。
ノーマル肌だと目立ってしまうソフビ斑ですが、セミホワイト肌ならあまり目立たないかもしれません。
私の場合はですが、スポンジ研磨剤を使うと斑は全く見えなくなりました。
その後またVカラシを塗ると見えるのですが、スポンジ研磨剤で擦ると消えます。
ただし更に深く削り込むとどうなるのか、もっとはっきりした斑が現れるのか、それはスポンジ研磨剤で消せるのか、セミホワイト肌ならどれでもそうなのかといったことはわかりません。
もしかしたら個体差であって他のヘッドでは斑が目立ってしまうということもあるのかも?
口を描く、開口してパテで口内パーツを作る、彫って造形するなどご自由に。
この後お好みでアイホールの形を変えます。
デザインナイフで慎重に削いでいきます。
よく見て左右均等になるように削ること。
削ったアイホールをキレイに均すのにもVカラシを含ませたメラミンスポンジを使うといいですよ。
用意するのは薄めに切ったメラミンスポンジ、輪ゴム、棒です。
棒は画像では筆のお尻を使っていますが、細い割り箸や菜箸の方がよろしいかと。
塗装が溶けてハゲてしまったので。
棒の先にメラミンスポンジを輪ゴムで留め付けます。
それにVカラシ少々を含ませてアイホールの側面をこすって均し、細密ヤスリで形を整えてはまたメラミンスポンジで均し、最後にスポンジ研磨剤で肌を整えます。
何度も失敗してこそ得られるものもある。
失敗を恐れずやってみようよ。
前へ進めじゃ。