植毛・4(分け目に植える)




分け目を除いて植え終ったら髪をまとめます。

分け目を境に左右二つに分けツーテールに。

「からまないゴム」使用。百均にあります。

ちなみに熱に弱いのでお湯パーマには使えません。










分け目を片側から植えていきます。

一つの毛穴に植える本数は今までの倍、40本です。

針に通せるなら40本(20本の二つ折り)一度に植えてもいいですし、無理なら20本ずつを二回植えましょう。

分け目は毛穴が繋がってしまっていることが多いので中で玉止めを作って植えていく方がラク。

チェーンステッチ法で植えていく時でも穴が繋がったところは玉止めを作った方がいいです。

抜けないように大きい結び目を作りましょう。

植え終わった毛束はツーテールの片側にマメにまとめます。



チェーンステッチ法で植えているなら手を休ませる時、こんな風↓にするとうっかり輪を首穴の中に引っ込めてしまう事故や、次に植える毛束が他の毛束に混ざってしまうことを防げます。








片側植え終わりました。








画像ではわかりにくいですが更にメッシュを入れました。

メッシュは分け目だけでも案外効果的。

全体にメッシュを入れるとか部分的に色を変えるとか、試行錯誤も必要ですがいろいろやってみると楽しいです。






色が合っていたのでエクステジェニーに付属していたエクステの水色を使用しました。

植えた分け目を片方のテールにまとめます。



続いてもう片側も植えます。

先に植えたのと同じ毛穴に植えていきます。






全体を見て足りないところに植え足せば植毛はあがり。

このあとお湯パーマをかけます。






古い人形などはこのように分け目が二列になっているものもあります。

おそらく最初に右側の列を植え左に倒した上からヘッド中央の列を植えたものと思われます。






毛穴に忠実に植える場合は右側の列に植えた毛を左に、左側の列に植えた毛を右に、と互い違い・交差させていきますが、どちらか片方を分け目にしてしまうのも手です。

真ん中わけにしたいときは中央に近い列、横分けにしたいときは横の列を分け目にします。

下は横の列を分け目にした例。

もちろん元は真ん中分けでした。







【関連記事】










植毛・3(全体に植える)




ヘッドの中で鎖編みになるチェーンステッチ法(勝手に命名)で植えていきます。



植えた毛束に玉止めを作り毛束を外に引っ張る方法(玉止め法)もあります。

チェーンステッチ法はスピーディでヘッドの中がすっきりキレイ。

玉止め法はウィッグをバラして使う場合や他ドールから移植する場合に向き、また失敗が少ないので初心者におススメの方法でもあります。

画像が光って見えにくくなってしまい申し訳ない。



ボークスのシルバー使用。



毛束から5本取りだし半分に切って合わせ10本にします。

元が1メートルなのでこれで約50cm。

50cmを更に半分に折った状態で針に通して植えます。

これで一つの毛穴から約25cmの毛が20本出ることになります。

20本数えるのは大変だけど5本だけなら苦もなく本数が揃えられます(この本数について下に追記があります)。

ショートヘアにしたい場合でもこのくらい長さがあったほうが植えやすい。









針に通す前にぬらしたティッシュで毛束を挟んで滑らせ毛束を湿らせるとまとまりがよくなり、ぐっとやりやすくなります。

静電気対策にもなります。

含ませる水の量は多めに。









頭頂部から植えていきます。

外周から植えると針を出す首穴が次第に毛で埋まっていきやりにくくなります。











一本植えて針を外したところ。

首穴から毛束の輪が出ています。











二本目を植えます。

一本目の隣の毛穴に針を入れ、針を首穴から出ている一本目の毛束の輪の中を通して出します。











頭頂部の一本目の毛束だけを引っ張ります。

これで一本目が植え終わりました。











首穴から二本目の毛束の輪が出ているので続けて隣に三本目を植えます。

あとはひたすらこれを繰り返します。







あまり長く続けないである程度植えたら結ぶなどすれば失敗して抜けるようなことがあっても被害が小さくて済みます。

この場合「結ぶ」というのは隣の毛束と結び合わせること。

こんな風に↓結び合わせてから、首穴側から頭皮へ針を入れます。

針のめどを頭皮に刺して首穴から出し毛束を通すと簡単です。

ヘッドの中がすっきりするようにこのような結び方をしていますが、しっかり結び合わせていればどんな結び方でも大丈夫。









下はもうちょっとわかりやすい画像。









分け目を除いたすべての毛穴に植え終わりました。









ヘッドの中を見るとこうなっています。

中身の途中経過は撮っていないので分け目も植え終わった画像ですが。







注意事項

上でも書いていますが植え始めるのは頭頂部から。

外周から植え始める人が多い様ですが、頭頂部から植えた方が格段にやりやすいです。



そして追記

ここでは一つの毛穴から20本の毛が出るように植えていますが、ヘッドによっては元が40本植えてあったものもあります。

例えば同じk119ヘッドでもカラーパレットジェニーのブルーは20本、10周年記念とボヘミアの森マリーンは40本でした。

おそらく髪型によって本数を変えているのだろうと思います。

40本の場合は毛穴と毛穴の間が広め、20本の場合は密に植えてあります。

元の本数を確認するのが可能なら坊主にする前に確かめて、そのヘッドに合わせた本数を植えるようにした方がいいでしょう。

あるいは元が40本でも、20本にして毛穴を増やし密に植えてもいいのではないかと思います。
一つの毛穴に40本というのは植えるのも針に通すのも大変ですから。

ご自身でも工夫・試行錯誤してみてください。










【関連記事】






植毛・2(下準備)




 今回説明に使用するのはジェニー(スィートジェニー)ですが、リカちゃんの植毛方法も同じです。

以前にも植毛したのですが、お湯パーマで失敗。

毛先が傷んでしまいました。









まずは丸刈りにします。



なるべく短くしてから毛を抜いていきます。

中で鎖編みになっているので一か所抜けば次の毛がするっと抜けます。

抜けにくい個所はゆっくり少しずつ抜くこと。

特に分け目は毛束が太いので無理に抜くとヘッドが割れてしまうことがあります。

首穴からピンセットなどを使ってかき出すといいでしょう。






















分け目の毛穴が大きいので熱いお湯をかけてみました。

毛穴がキュッと引き締まりまります。



お湯をかけると毛穴が見えにくくなってしまうので毛穴に忠実に植える場合には適しません。

この時は出来るだけ分け目のみにかかるようにしました。









髪型と髪色を決めます。

毛束を当ててみて似合う色を探しました。

ボークスのシルバーをベースにエクステジェニーに付属していたエクステの水色でメッシュを入れます。

髪型は縦ロールの予定。

植毛・1でも書いたように植える前に髪型のイメージを固めます。

絡んだりすると厄介なので毛束はもうちょっと丁寧に扱いましょう↓。








次はいよいよ植え方です。




【関連記事】




植毛・1(道具と注意事項)




今はリカちゃんキャッスルのリトルファクトリーがあるので自分で植毛をやる必要性はあまりないかもしれませんが、

「まだそう思い入れがあるわけじゃない人形にそんなに予算はかけられない」

逆に「思い入れがありすぎてどうしても自分で植えたい」

「タカラ(或いはタカラトミー)の人形じゃない」

(↑キャッスルのリメイクはは©タカラ(或いは©トミー)のドールのみ)



そんな場合もあると思います。



植毛は難しい作業ではありませんが、かなり根気がいります。

自信のない方はやめておいた方が無難です。

中国製のリカちゃん、ジェニーのヘッドは非常に硬いものが多いです。

硬くても出来ないことはないですが、軟らかいものに比べるとやはり作業は大変になります。





用意するもの

・ぬいぐるみ針

布団針や刺しゅう針を使っている人もいるようだが長い方が格段にやりやすい



・植毛ヘア

ボークス 全27色 30g 420円

ノアドローム 全62色 30g 各525円

PARABOX 全18色 30g 各735円

それぞれ通販有り

アゾン 色数・グラム数不明 各630円

今のところ通販では買えない模様



・ゴム手袋

家庭用中厚とかいうのではなくお医者さんが手術で使うようなアレ

ヘッドを直に触ると汚れやすいので左手だけでもした方がいい



・水を含ませたティッシュ

これがあると毛束がまとめやすい





始める前にどんな髪型にするのかしっかりイメージを固めましょう。

ストレートかウェービーかといったようなことは後で変更が効きますが、長さや分け目などは最初に決めないと変更が難しいです。

髪色も然り。

ポニーテールやツーテールなどは一番外側を密にする必要があります。





植毛したらお湯パーマをかけます。

これをやらないことにはきちんとした髪形を作れませんが、リスクのある作業ですので自己責任でお願いします。

お湯パーマについては植毛の後で説明します。





2013年、リカちゃんキャッスルでも他社ドールの植毛を受け付けましたが、実験的なもので継続はされていない模様。

ノアドロームはメーカー問わず再植毛を受け付けてくれるそうです。





植毛に関する記事は五つに分かれています。





【関連記事】





汚れを落とす・2(染みた汚れ)



次に染み込んだ汚れについて。



・リムーブジット

色移りなどソフビに染み込んでしまった汚れは基本的に落ちません。

が、リムーブジットが有効とよく言われていますのでいざという時はお試しを。

リムーブジットに含まれる過酸化ベンゾイルという成分が効くらしいです。

でも肌の質感が変わってしまったという話も見たことがあるので、目立たない部分で試すなどして納得できてから使用した方がいいと思います。

ただしこの過酸化ベンゾイルを含む薬品は薬事法だとかの関係で日本では売られていません。

ごく短期間パラボックスにリムーブジットが置いてあったようですが、次回入荷は未定だとか。

ドールの汚れ落としに使うには一個の量が多いことと消費期限があるということで、もし手に入ったら同好の士と分けあってみてはいかがかと思います。

リムーブジットは検索すれば実際やってみた人の話が出てきます。

有効な使い方などはそちらを参考にしてください。



・瞬間接着剤の剥がし液

瞬間接着剤の剥がし液を塗ると有効という話を読んで試したことがあります。

髪を染料で黒く染めたところ肌まで黒くなってしまったというものなのでさすがにほとんど落ちませんでした。

足にできた黒いシミには効いたそうです。

使う時は彩色に付けないように注意。

剥がし液は百均でも手に入ります。



追記

ジェニーフレンド(ヘッドの硬い中国製)の顔についたインクらしき赤い染みにはまったく効かず肌自体にも変化はなし。

DDの足の黒い染みに塗って数時間放置したところ綺麗に落ちました。

しかし塗ったところが蚊の刺され痕のように膨らみました。

時間の経過とともにある程度目立たなくなったもののやはり多少段差ができています。

汚れや材質によっては有効なようです。

目立つ場所に使う場合には予め目立たない部位で試してからにした方がよいでしょう。



・ガンヂーインク消し

使ってみましたが染み込んだ汚れにはまったく効きませんでした。



染みた汚れも時間がたつにつれ薄くなることもあります。

色が抜けるまで気長に待ってみるという方法もアリかも。

1/6ドールのボディの場合、黄変や退色がひどい時など、汚れを落とすよりいっそボディを交換したほうがいいこともあります。

ボディだけオークションに出ることもありますし、リカちゃんキャッスルのイベントにボディを持っていけば有料で交換してもらえます(リカちゃんとジェニーのノーマルボディのみ)。

オビツやピュアニーモ、momokoなどの可動ボディに替えてしまうのもいいでしょう。



・バービーについて(参考・同文書院「女の子に愛されたファッションドール大図鑑」)

初期バービーには金属製ピアスが原因で、グリーンイヤーと呼ばれるシミが発生することがあります。

完全には落としきれませんがアルコールで拭くとよいでしょう。

綿棒を使いボディから外したヘッドの内側も拭きます。

アルコールで拭くことによって悪化も防げます。

足に入っている金属の腐食による緑のシミも同じく。

アルコールの後オキシテンという薬品を塗るとほとんど目立たなくなるそうですが、これも
薬事法の関係で日本では売っておりません。

アメリカなどでは普通に売っているそうなのでバービーコレクターの方、機会があったら買っておくといいでしょう。



汚れを落とす・1(表面の汚れ)




フリマやリサイクルショップなどで人形を手に入れたらまず最初に汚れを落としたいと思うのではないでしょうか。

衛生的な観点から、汚れてかわいそうだから、お風呂に入れるのがうちの子となる儀式、理由は様々でも綺麗にしたいのはみな一緒。

家に長いこといる子もだんだん汚れてきます。

子供が遊び倒したリカちゃんやジェニーを洗ったことがある方はご存じだと思いますが、あの手垢の黒ずみ汚れは石鹸で洗ってもなかなか落ちません。





では表面的な汚れの落とし方を手軽な順で。



・ごく軽くぬらしてギュッと絞ったティッシュで拭く

もちろん劇的に落ちる方法ではないですが、日常的なクリーニングなら案外いけます。

子供でもかんたん。

よく絞ることがポイント。



・メラミンスポンジでこする。

彩色部分をこすらないよう注意。



・アルコールで拭く

まず落ちませんが彩色部分はこすらないほうが無難。



・ボンドパック

木工用ボンドを塗り乾いたら剥がします。

ボンドを塗る時は彩色を避けて。

彩色にボンドを厚塗りしてしまうと剥がす時に彩色もいっしょにはがれることがあります(経験あり)。



・Mr.カラーうすめ液をティッシュに含ませて拭く

私が知ってる限りではこれが最強。

ボディがかなり綺麗になります。

ただし足の色が抜けるおそれもありますので、やる時は自己責任で。

塗料を溶かしますので彩色部分には付けないように注意してください。

私は念のため仕上げに水拭きします。

Mr.カラー薄め液を使う時はキチンと換気しましょう。

細かい部分は綿棒を使うといいでしょう。

日常的なお手入れというよりも、酷い汚れをガツンと落としたい時におススメの方法です。





どんな方法でも彩色部分には注意を払って。





【関連記事】






はじめに




ドールのカスタムといってもいじり倒すわけではなく、フリマやリサイクルショップで拾ったりおうちで発掘されたりしたリカちゃんやジェニーをできるだけ綺麗に戻す方法や、少しのカスタムで自分の好みに近付ける方法などを経験に沿って書いていきたいと思います。


というわけでここで扱う情報は、ディープな人形者よりも最近リカちゃんやジェニーに興味を持った方が必要とするものだと思います。


他にも1/3ドールの初心者向けエアブラシを使わないメイク方法なども書いていく予定です。


人形のメンテとカスタムに関する記事の性質上何も着せないドールの画像を出すこともあるかもしれません。


特に注釈は入れませんので苦手な方はご注意ください。


このページを含む記事は予告なく変更・削除することがあります。


またカスタムはリスクが伴うことが多いです。


くれぐれも自己責任でお願いいたします。